イベント
リポート

みんなでつくろう、支え合い助け合えるまちづくり講演会

2018.03.23(金)

2018/03/21(水・祝) 瑞穂市総合センターサンシャインホールにて「みんなでつくろう、支え合い助け合えるまちづくり講演会」が開催されました。

2018/03/21(水・祝) 瑞穂市総合センターサンシャインホールにて「みんなでつくろう、支え合い助け合えるまちづくり講演会」が開催されました。

第1部は 多田そうべい氏による講演「人間力~地域力・人とのつながり支え合うまちづくり」です。

多田そうべい氏?パンフレットに元殿さまキングスとあり、殿さまキングスを知っている私もボーカルの宮路オサムさんの名前と顔は思い浮かぶものの、多田さん、写真を見ても思い出せない・・・。

なぜ、殿さまキングスからまちづくりの講演をする人になったのか、と疑問に思いながら参加させていただきました。

殿さまキングス時代の事、メンバーの事などジョークを交えながら寺子屋形式でのトークでした。

講演を始めたきっかけは多田さんの次男、真也さんが再生不良性貧血で長い闘病生活の末に平成3年に18歳という若さで亡くなられたことからだそうです。

殿さまキングス解散後、何の仕事をしようかと思っていた時、真ちゃんの話を織り交ぜながら、命の尊さを話してもらえないかとPTAから要望があり、講演を始めて、今まで1000回以上にわたり全国をまわられているという事でした。

真也さんの長い闘病が続く中、家に病人が居ると暗くなる、子供の頃は大丈夫か?など気軽に声をかけることが出来たけれど、真也さんが中高生になってくると、子供に対する慰めの声掛けが出来なくなって何も言えなくなる、逆に真也さんも親が心配していると思い遠慮がちになり、近くにいても遠くに感じたと当時の苦悩を振り返っておられました。

いつも色紙に書かれる「遠くにいても近い人、近くにいても遠い人、結局心なんだな」は多田さんのそんな経験から生まれた言葉だそうです。

また、「人生は喜怒哀楽しかない、なぜうちの子が、という怒りと哀しいと思う気持ちを取り去った時、人生喜びと楽しみしかない」、と大きな怒りと悲しみを乗り越えた多田さんだから言える重い言葉に心を打たれました。

なぜ多田さんが人のつながりを訴えるのか。

子供や妻が家で辛い思いをしている事を考えながら仕事で家を空けなければならない時、近所の人が病院へ連れて行ってくれたり献血に協力をしてくれました。しかし、真也はそのお返しをできずに亡くなってしまったので自分がお返しをしなければと思われたそうです。

まさに支え合い助け合う人間力、地域力の大切さを実感されたのだと思います。

いつか自分も家族もお世話になる身だからとも言っておられます。

だから班長をやってください、老人会の会長になってくださいと色々なところから声がかかると出来る事は快く引き受け、頼まれてお寺の総代にもなって6年になるそうです。

またそんなことを出来るのは元気で健康であればこそと健康の大切さでお話を結ばれました。

第2部は瑞穂市で昨年9月に発足した、生活支援ボランティア団体「ちょっとつながりたい」の活動紹介がありました。

瑞穂市在住の概ね65歳以上のひとり暮らしのかた、概ね65歳以上のかたのみの世帯のかた、障がいをお持ちのかたのお困りごとをお手伝いしようという活動です。

利用される方、また「ちょっとしたお困り事」のお手伝い活動をするボランティアさんを募集中です。

利用したい方の受付、お問合せは

毎週火曜日 午前10時~12時 の間に

電話番号       080-8976-0841  へお願いします。

本来、この団体が不要になることが目標だと言われ、なるほど、と思いました。

支え合い助け合う人のつながりが自然にできる地域を創っていこうとされています。そのためには、皆が少しずつ出来る事を見つけて行けば少しでも前へ進むのかなと思いました。