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金生山ヒメボタルトークショーリポート

投稿日:19/05/25


 

 

金生山ヒメボタルトークショーリポート

 

 

2019年5月24日(金) 17時~18時 瑞穂市十八条の灯屋珈琲さんで、写真家篠田通弘氏による金生山ヒメボタルトークショーが開かれました。

 

篠田先生はネイチャーフォトグラファーとして、「星のある風景」や「金生山の四季」を大きなテーマとして撮影されてます。

ただ単に写真を撮影するというだけでなく、自然保護にも尽力されヒメボタルの生態にも非常に詳しく、お話をお聴きして

私のホタルに対する認識がかなり間違いであったこともわかりました。

 

星、ホタル、写真撮影するにはかなりの知識と技術の要りますが、名古屋他各地で写真の撮り方についてのセミナーも開かれており、今回も名古屋から先生のお話を聞きに来店された方もいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生のトークショーの内容を要約してお伝えします。

 

わらべうた「ほたるこい」の歌詞に「ほ、ほ、ほたるこい あっちのみずはにがいぞ、こっちのみずはあまいぞ」とあるように、日本ではホタルといえばゲンジボタル、ヘイケボタル、そしてホタルと川といったイメージが昔からあります。

 

しかし、日本で生息する約50種のホタルのうち、川で過ごすのはゲンジ、ヘイケ、クメジマの3種のみ、世界で2800種といわれるホタルの中でも、日本のその3種とインドネシアに棲む1種の4種のみが川に生息、世界のホタルの認識として川というイメージはないのだそうです。

 

日本人は山で光るホタルの存在を忘れてしまっていますが、金生山は日本でも有数のヒメボタル生息地です。

ヒメボタルは名のように体長1cmに満たない小さなホタルで深夜に鋭くフラッシュのように発光します。

メスは後翅が退化して飛ぶことが出来ず茎などに止まって発光、オスがメスの光るのを求めて地上25cm程の高さを発光しながら飛び回ります。

 

メスもオスもその命は羽化後わずか4日、交尾したら翌日にはオスもメス(産卵後)もすぐに死んでしまいます。

生きる時間を惜しむように、雨の日でも光って飛ぶことをやめないそうです。

幼虫は陸生でカタツムリなどの陸生貝を食べるため、金生山のような石灰でできた山は食べる事には困らないと言う事です。

 

現在、伊吹山でもヒメボタルが生息しており、金生山と同種だということでこのあたり一帯に生息していたものが環境の変化などで金生山と伊吹山に残ったと考えられ、とても環境にシビアな生き物であり生息地の保護が重大な課題となっています。

 

「金生山のヒメボタル」は大垣市の天然記念物に指定され、その環境となる「金生山の陸貝と生息地」が岐阜県の天然記念物に指定されており、何重にも保護をして守ろうとしています。

 

このようなお話の他、この時期毎日金生山で深夜にヒメボタルを撮影するけれど、毎回違う姿を見せるため飽きない、ホタルを観光に利用する業者がいるけど、その場に生息するホタルを別の場所に移しても遺伝子が違うためかえって生態系を壊すだけでうまくいかないとか、経験に基づく興味深い事柄が次から次へと出てきて、引き込まれるうちにあっという間に1時間が過ぎた感じです。

 

 

【2019金生山姫蛍】観賞

 

 

そんな金生山のヒメボタルを毎年2日間のみ観賞できる日があります。それ以外の日は夜間立ち入り禁止です。

今年は6月1日(土)と8日(土) 夜10時~深夜1時30分

写真撮影は既に応募抽選で決まった各日30名の皆さんが篠田先生による写真教室を受けて許可されています。

一般鑑賞は事前予約不要、虫よけスプレー・蚊取り線香、又携帯電話など光るものすべて禁止、長袖に虫よけはうちわでお願いしますとの事です。詳細は事務局「金生山明星輪寺」に掲載されていますので検索してください。

 

このトークショーをお聴きしてぜひヒメボタルに会ってみたいと思いました。

4日間を全力で光り生き抜こうとするヒメボタルの小さな命の輝きを写真で写し撮りつづける篠田先生のひたむきな情熱が伝わる、内容の濃い時間でした。(終了予定時間を20分程過ぎ、終了後も参加者と先生のお話が続いていました。)

 

 

>>>金生山姫蛍観賞会に参加して